タロットカードとは?構成や種類、特徴、使用方法について解説!

記事作成日:2024.11.01
タロットカードとは?構成や種類、特徴、使用方法について解説!
タロットカードは、占いや自己探求に使われる神秘的なツールとして、長い歴史を持っています。
世界中で愛用されるこのカードセットは、人生の重要な選択や感情、運命の流れを象徴的に描写しています。

タロットデッキは、78枚のカードから成り、大アルカナと小アルカナに分かれますが、その種類や使用方法はさまざまです。
当記事では、タロットカードの基本的な構成や種類、そして特徴や使用方法について詳しく解説していきます。

目次
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タロットカードの基本構成と概要

タロットカードは、占いや自己探求のツールとして古くから使われてきたカードセットであり、その奥深い象徴性と豊富な歴史から、多くの人々に愛されています。
タロットカードには、大アルカナと小アルカナという2つの主要なグループが存在し、それぞれ異なる意味を持っています。

ここでは、タロットカードの構成と、それがどのように占いに役立つかについて詳しく見ていきましょう。

1-178 枚のカードによる全体的な構成

タロットカードは全体で78枚のカードで構成されており、その構成には深い意味が込められています。
このカードのセットは、一般的に大アルカナと小アルカナに分かれており、それぞれが特定のテーマや状況を表しています。

タロットを使う際、占い師はこの78枚のカードの中から引かれたカードを基に、質問者の状況や未来を読み解きます。

大アルカナの22枚のカード

大アルカナは、タロットカードの中でも特に重要な22枚のカードであり、それぞれが人生における大きなテーマや教訓を象徴しています。
大アルカナは、愚者から世界までの22枚で構成され、その順序や意味には、精神的な成長のプロセスや人生の転換点が反映されています。

このカードは、特に深いメッセージを持っており、個人の運命や心の状態に大きな影響を与えると言われています。

小アルカナの56枚のカード

小アルカナは、残りの56枚のカードで構成され、日常的な出来事や感情を反映する役割を持っています。
小アルカナは4つのスートに分かれており、それぞれが特定の領域や感情を象徴しています。

これらのカードは、日常の中で直面する小さな出来事や選択肢を表し、より具体的なアドバイスを与えてくれます。

1-2大アルカナと小アルカナの違い

大アルカナと小アルカナの違いは、その象徴する内容や占いにおける役割にあります。
大アルカナは人生の大きな転換点や重要なメッセージを表し、非常に強力な影響を持つ一方で、小アルカナは日常の中での小さな出来事や感情を細かく表現します。

これにより、タロットカード全体が、個人の内面的な成長や外部の状況に対する洞察を提供するツールとして機能します。

大アルカナの象徴するもの

大アルカナのカードは、個人の内面の成長や精神的な旅を象徴します。
愚者、魔術師、女帝など、各カードは異なるテーマや教訓を持っており、それぞれが重要な意味を含んでいます。

例えば、愚者のカードは新しい始まりや冒険を象徴し、運命の輪は人生の変化や循環を表します。
このように、大アルカナは人生の大きな転換点や重要な出来事を予示する役割を果たすのです。

小アルカナが描く日常の出来事

一方、小アルカナはより日常的な側面に焦点を当てています。
4つのスート(ワンド、コイン、カップ、ソード)は、それぞれ異なる領域を象徴しており、仕事、感情、物質的なもの、人間関係などを表現します。

例えば、ワンドは行動や創造力を表し、カップは感情や関係性を示します。
小アルカナは、日常の選択肢や状況に対する具体的なアドバイスを与えてくれるカードです。

このように、大アルカナと小アルカナは互いに補完し合い、タロットカード全体が包括的な洞察を与えるツールとして機能します。
それぞれの違いを理解することで、タロットカードの占いがより深く、的確に行えるようになるでしょう。

大アルカナに秘められた象徴と意味

タロットカードの大アルカナは、人生の大きなテーマや教訓を象徴する特別な22枚のカードで構成されています。
これらのカードは、それぞれが深い意味を持ち、占いにおいて重要な役割です。

大アルカナは、私たちが経験する人生の転換点、精神的な成長、運命の流れを反映し、個々のカードが持つ象徴により、占い師や個人に洞察を与えます。
ここでは、大アルカナのカードがどのような深層的な意味を持ち、どのように解釈されるかを詳しく見ていきます。

2-1各カードが持つ深層的な意味

大アルカナのカードは、一般的な占いにおいて非常に重要です。
カード一枚一枚が、個人の運命や心の状態に対して重要なメッセージを伝えます。

22枚のカードは、それぞれ異なる象徴やテーマを持ち、それが人生の中でどのように現れるかを示唆します。
これらのカードは、愚者から世界までの順番に従い、精神的な成長や人生のサイクルを反映するものとして解釈されます。

愚者から力までの前半カードの意味

大アルカナの前半のカードは、人生の初期段階や成長の始まりを象徴しています。
愚者、魔術師、女教皇、女帝、皇帝、教皇、恋人、戦車、力というカードが含まれ、これらのカードは私たちが人生の中で直面するさまざまな挑戦や選択、力の象徴を表します。

愚者
タロットカードの最初のカードであり、無限の可能性と新しい始まりを象徴します。
愚者は、リスクを取ることや未知の世界に飛び込む勇気を持つことを示唆しています。

魔術師
自己の力を信じ、行動を起こすことの重要性を示すカードです。
創造力や意思を象徴し、自分の目標を達成するための能力を持っていることを表しています。

女教皇
知恵や直感、内面的な理解を象徴します。
冷静な判断や感情に流されないことの重要性を教えてくれるカードです。

女帝
豊かさや母性、創造性を象徴します。
物質的な成功や家庭の安定を意味し、豊穣や愛情を表現するカードです。

皇帝
権威や安定を象徴するカードで、秩序や規律を守ることの重要性を示しています。
支配者としての側面を持ち、統率力を強調します。

教皇
伝統や精神性を象徴し、宗教的な教えや道徳的な価値観に従うことを示唆します。
また、師や導師の存在を表し、知識や信念の伝達を意味します。

恋人
選択や愛、パートナーシップを象徴するカードです。
感情的なつながりや人間関係の重要性を示し、人生の重要な選択をする際の指針となります。

戦車
決断力や勝利、前進を象徴します。
困難に打ち勝ち、自分の道を進む強さを表し、成功への力強いステップを示します。


内面的な強さや忍耐力を象徴します。
このカードは、困難な状況に直面しても冷静さを保ち、内なる力で克服することを意味しています。

これらのカードは、人生の初期段階での成長や変化、そして自分自身との対話や内省を促す象徴として機能します。

隠者から世界までの後半カードの解説

大アルカナの後半のカードは、人生の後半やより深い精神的な成長、内面の探求を象徴します。
隠者、運命の輪、正義、吊された男、死、節制、悪魔、塔、星、月、太陽、審判、世界というカードが含まれており、これらは私たちが経験するより高度な精神的な変化や人生の転機を反映しています。

隠者
内省や孤独、深い洞察を象徴するカードです。
隠者は、外界から離れて自己探求や瞑想を行い、自分自身の真実に向き合うことを示します。

運命の輪
変化や運命の巡りを象徴するカードであり、人生が常に変動することを示唆します。
上昇や下降のサイクルを示し、運命を受け入れる姿勢を求めます。

正義
公正やバランスを象徴します。
物事を正しく評価し、公正な判断を下す必要性を教えてくれるカードです。

吊された男
自己犠牲や新しい視点を象徴します。
このカードは、一時的な停滞や困難な状況を通じて得られる成長を示し、新しい視野を持つことの重要性を伝えます。


終わりと新しい始まりを象徴するカードです。
何かを手放すことで新しいステージに進むことを示唆しており、変化の象徴とも言えます。

節制
バランスや調和を象徴します。
感情や行動の中庸を保ち、過度に偏らないよう注意する必要性を教えます。

悪魔
執着や誘惑を象徴するカードです。
このカードは、自己の欲望や依存に対する警告を与え、解放への道を示します。


急激な変化や破壊を象徴します。
既存の秩序や安全が崩壊することで、新たな成長の機会が訪れることを示します。


希望や癒しを象徴します。
このカードは、困難な時期を乗り越えた後の安らぎや回復、未来への希望を示します。


不安や迷いを象徴します。
潜在意識や夢に対する洞察を求めるカードであり、隠れた真実を探る必要性を示唆しています。

太陽
成功や幸福、喜びを象徴するカードです。
太陽は、明るい未来や繁栄を示し、努力の成果が実ることを表します。

審判
復活や再評価を象徴します。
このカードは、過去の行動や選択を振り返り、再評価する時期であることを教えています。

世界
完成や達成を象徴するカードです。
すべての努力が実り、人生の一つのサイクルが完結したことを示し、新しい旅立ちを予示します。

これらの後半のカードは、人生の深い洞察や大きな転換点を象徴し、私たちがより成熟した視点を持ち、自己の成長を果たすための道を示しています。
大アルカナのカード全体は、人生の流れを象徴する大きな物語を描き出し、個々のカードが持つ象徴性を理解することで、占いがもたらすメッセージがより深く理解できるでしょう。

小アルカナが描く日常の象徴と意味

タロットカードにおいて、小アルカナは人生の細かな側面や日常的な出来事、感情を象徴しています。
大アルカナが人生の大きなテーマや転機を表すのに対し、小アルカナはより身近な状況や個々の出来事を描き出します。

日常生活における選択や感情の動きを反映し、個人の内面と外界との関係を繊細に表現する役割を持っているのです。
ここでは、小アルカナに含まれる4つのスートの特徴と、それがどのように日常生活を象徴するかについて詳しく見ていきます。

3-14つのスートの意味とその性質

小アルカナは、4つの異なるスート(ワンド、コイン、カップ、ソード)に分かれており、それぞれが特定のエネルギーやテーマを象徴しています。
このスートの違いが、カードが描き出す出来事や状況の性質を決定します。

各スートには独自の性格やテーマがあり、それに基づいて個々のカードが異なるメッセージを伝えているのです。
ここでは、各スートの持つ象徴や性質について詳しく解説していきます。

ワンド、コイン、カップ、ソードのスート別特徴

4つのスートにはそれぞれ異なるテーマや象徴があり、カードが意味する内容がスートごとに大きく異なります。

ワンド(杖)
ワンドは行動、創造力、意志を象徴するスートです。
物事を進めるエネルギーや、新しいアイデアの発展、リーダーシップなどを表しています。

ワンドのカードが出た場合、それは積極的な行動を促すメッセージや、クリエイティブな解決策が求められていることを示唆します。

コイン(またはペンタクルス)
コインは物質的な富や実利的な面を象徴します。
仕事や財産、健康に関連した意味を持つことが多く、安定や現実的な成果を重視するテーマを表します。

コインのカードが示すのは、実務的な選択や物質的な成功、資源の管理に関するアドバイスです。

カップ(聖杯)
カップは感情や人間関係、愛情を象徴するスートです。
感情的なつながりや、心の状態、家族や友人との関係性が主なテーマとなります。

カップのカードは、感情的な課題や人間関係の問題に対する洞察を与えてくれます。

ソード(剣)
ソードは知性や思考、意思決定を象徴するスートです。
理性や論理的な判断力、コミュニケーションの問題に関するメッセージを伝えます。
ソードのカードが出た場合、状況を冷静に分析し、思慮深く判断することの重要性を示しているかもしれません。

これらの4つのスートは、それぞれが異なる側面を表し、タロット占いにおいては、状況の背景や具体的なアドバイスを提供する役割を果たします。

3-2日常の出来事や感情を映し出す小アルカナ

小アルカナのカードは、私たちの日常生活に深く結びついています。
それは単なる象徴ではなく、現実の出来事や感情、選択を映し出すものです。

日常的な出来事や人間関係、感情の動きを細やかに描写し、占いの際には具体的なアドバイスや洞察を与えるツールとして機能します。
ここでは、小アルカナがどのように私たちの日常を映し出しているかを詳しく解説します。

小アルカナに反映される日常的なテーマ

小アルカナのカードは、日常の中で直面する具体的な出来事や選択肢を反映しています。
例えば、仕事の悩みや家族との問題、友人関係での葛藤など、生活の中での様々な状況をカードが描き出します。

これにより、日常的な課題に対するアドバイスや、次のステップを踏むためのヒントを得られます。

ワンド
日常生活での行動や仕事の進展に関するテーマを扱います。
例えば、新しいプロジェクトに取り組む際や、目標に向かって進む時期に、このスートのカードが登場することが多いです。

コイン
金銭的な問題や仕事、健康に関するテーマを扱います。
昇進や給料の問題、経済的な安定に対する問いに答える際には、コインのカードが有用です。

カップ
感情的な出来事や人間関係に焦点を当てます。
恋愛や家族との関係において何が重要であるかを示し、感情の起伏に対するアドバイスを与えます。

ソード
知性的なアプローチや、意思決定の場面に関連します。
冷静な判断や、コミュニケーションの重要性を強調する場面で、ソードのカードが現れます。

小アルカナは、日常の選択や行動に対する具体的なアドバイスを提供するため、実際にどう行動するべきか、何に気をつけるべきかという具体的な指針を示してくれるのです。

タロットカードの活用法とその実践

タロットカードは、占いだけでなく、個人の成長や自己理解、そして心理的なサポートとしても幅広く利用されています。
カードの持つ象徴やメッセージを通じて、問題の核心に迫り、心の深い部分にアクセスできます。

ここでは、タロットカードを占いツールとして使う方法と、自己理解やセラピーの一環としての活用法について詳しく見ていきます。

4-1占いツールとしてのタロット

タロットカードは、古くから占いのツールとして親しまれてきました。
カードの引き方やスプレッド(カードの並べ方)を通じて、質問に対する答えや洞察を得られます。

占い師や個人がタロットカードを用いる際には、カードの象徴を通じて未来の予測や、現在の状況を深く理解する手助けとなります。

洞察を深めるための使用法

タロットカードを占いに使う際、単に未来を予測するだけではなく、現在の状況やその背景を理解するためのツールとしても活用されます。
カードの象徴を読み解くことで、問題の核心に迫り、見えにくい要素や潜在意識に隠れた感情を引き出せるのです。

タロットカードの使い方には、さまざまな方法がありますが、最も一般的なものの一つが「スプレッド」を使ったリーディングです。
スプレッドは、カードを特定の配置で並べ、それぞれのカードが特定の意味を持つ位置に置かれる方法です。

スプレッドの配置と引かれたカードによって、過去・現在・未来に関する洞察を得たり、具体的な質問に対する答えを引き出せたりします。

例えば、「ケルト十字スプレッド」は、非常にポピュラーな方法で、カードを10枚使用して現在の状況やその原因、未来への可能性を読み解きます。
各カードが置かれる位置にはそれぞれ意味があり、現在の問題や障害、外部要因、期待される結果などを表します。

この方法を使うことで、単に表面的な情報だけでなく、深層的な理解が得られるのです。

また、個人が自己リーディングを行う際には、特定の質問に対して1枚のカードを引く「ワンカードリーディング」もシンプルかつ効果的です。
1枚のカードが象徴するものに集中することで、その日や状況に対する直感的な洞察が得られます。

タロットカードは、現実的な問題に対する指針や解決策を提供するだけでなく、より深い自己洞察や感情の理解を促すツールとしても活用されます。
カードが示す象徴やメッセージを理解することで、自己成長や内省に役立つ情報を得られるのです。

4-2セラピーや自己理解への活用

近年、タロットカードは心理療法やカウンセリングの一環としても注目されています。
タロットは単なる占い道具にとどまらず、自己理解を深め、内面的な課題に取り組むための強力なツールとして利用されているのです。

心理的な問題や感情の葛藤を解決するために、タロットを活用する方法が広がりつつあります。

タロットをセラピーに用いる場合、カードの象徴が示すメッセージを通じて、個人の感情や心理状態に対する理解を深められます。
例えば、クライアントが特定の問題に直面している場合、その問題に関連するカードを引き、そのカードが象徴するテーマやメッセージを通じて、心の中にある無意識の要素や感情の根源にアクセスできます。

タロットカードをセラピーやカウンセリングに利用する際の重要なポイントは、カードを「答えを導くもの」としてではなく、「洞察を引き出すきっかけ」として扱うことです。
カードが持つ象徴やイメージがクライアントの感情や思考を刺激し、自己理解を深めるプロセスを促進します。

例えば、感情の整理が必要な時や、人生の方向性に迷っている時、タロットカードを使って自己を見つめ直せます。
「死」のカードが出た場合、一般的には恐れられることが多いですが、セラピーの文脈では「変化」や「再生」を意味し、過去の問題を解決し、新しいスタートを切るチャンスがあることを示唆します。

このように、カードの象徴が持つ意味を心理的な側面から解釈することで、クライアントは自分自身の課題に対する新しい視点を得られるのです。

さらに、タロットカードを使った自己理解のプロセスは、単なる問題解決にとどまらず、個人の成長や精神的な成熟を促すためのツールとしても効果的です。
カードの象徴を通じて、自己の深層にある無意識のパターンや感情のブロックを見つけ出し、それを克服するためのステップを踏み出すきっかけを作ることができます。

タロットをセラピーや自己理解に使う際には、直感や感覚を大切にしながら、カードのメッセージを解釈することが求められます。
これにより、表面的な問題だけでなく、心の奥底に隠れている感情やトラウマ、過去の経験にアプローチすることが可能です。

結果として、自己成長を促進し、より豊かな人生を築くための道が開かれるのです。

以上のように、タロットカードは占いツールとしての利用に加え、セラピーや自己理解のための強力なツールとしても活用されています。

タロットデッキの種類と選び方

タロットカードには、多種多様なデッキが存在し、それぞれが独自の象徴や解釈を持っています。
どのタロットデッキを使用するかによって、占いやカードリーディングのスタイルも異なります。

5-1主要なタロットデッキの特徴

タロットには様々な種類のデッキがありますが、特に広く知られているのが「マルセイユ版タロット」と「ウェイト版タロット(ライダー版タロット)」です。
この2つのデッキは、タロットリーディングにおいて最も使用されているものであり、それぞれのデッキが持つ特徴や解釈の違いを理解することで、占いの精度や理解を深められます。

マルセイユ版、ウェイト版タロットの違い

マルセイユ版タロットは、古典的なデザインで知られ、ヨーロッパの伝統的な象徴体系に基づいています。
このデッキは、非常にシンプルなイラストと、数の象徴を重視した構成が特徴です。

特に小アルカナに関しては、絵柄が具体的な物語やシーンを描かず、象徴的なアイコンや数値だけが示されています。
そのため、解釈には占い師自身の直感や深い知識が必要となります。

一方、ウェイト版タロット(ライダー版タロット)は、20世紀初頭にアーサー・エドワード・ウェイトとパメラ・コールマン・スミスによってデザインされたもので、現在最も普及しているデッキです。
このデッキの特徴は、全てのカードに具体的な場面やキャラクターが描かれており、初心者でも直感的に理解しやすいことです。

特に小アルカナのカードは、それぞれが具体的な情景を描いており、視覚的に解釈しやすいデザインとなっています。

マルセイユ版がシンプルで象徴的な表現を重視するのに対して、ウェイト版はビジュアルが豊かで、物語を読み取るようなリーディングが可能です。
そのため、初心者にはウェイト版が扱いやすいとされていますが、タロットに慣れた上級者にとっては、マルセイユ版の象徴性を掘り下げて解釈することに魅力を感じるかもしれません。

5-2オラクルカードやトートタロットなどの他のカード

タロットカードには、マルセイユ版やウェイト版以外にも、さまざまな種類のデッキが存在します。
それらは、占いの目的やリーディングスタイルに応じて選ぶことができます。

ここでは、オラクルカードやトートタロットなど、代表的な他のカードデッキについて紹介します。

オラクルカード
タロットカードとは異なり、特定の構造やルールに縛られない自由なデザインが特徴です。
オラクルカードは、デッキによって枚数やテーマが大きく異なり、カードごとにユニークなメッセージや象徴が描かれています。

占い師が自由に使うことができ、自己探求やスピリチュアルな洞察を得るために利用されることが多いです。
オラクルカードは、リーディングがシンプルで直感的なため、タロットよりも柔軟に使えるのが魅力です。

トートタロット
オカルト研究家アレイスター・クロウリーによって作られたデッキで、非常に複雑かつ深遠な象徴を持っています。
伝統的なタロットの枠を超えた象徴体系や神秘学的な要素が組み込まれており、深い精神的な探求を目的としたリーディングに向いています。

トートタロットは、絵柄が非常に精緻で美しく、その芸術的価値も高く評価されています。

その他のタロットデッキ
ケルト神話やエジプト神話など特定の文化や伝統に基づいたもの、または現代的なテーマやアートスタイルを取り入れたものなど、さまざまなバリエーションが存在します。
これらのデッキは、占い師の好みや目的に応じて選ぶことができ、リーディングの幅を広げられます。

5-3自分に合ったタロットカードの選び方

タロットカードを選ぶ際には、いくつかのポイントを考慮することが重要です。
デッキのデザインや象徴に対する個人の好みや感覚、そしてリーディングの目的によって、最適なデッキが異なるためです。

ここでは、自分に合ったタロットカードを選ぶためのヒントを紹介します。

まず、直感に従うことが非常に重要です。
タロットカードは、視覚的なツールでもあり、直感的な引力を感じるデッキを選ぶことが、最良の選択になることが多いです。

カードを手に取ったときに感じるインスピレーションや、絵柄に対する感情が選択の鍵となります。
特に初心者は、あまり複雑なデッキに挑戦せず、まずは自分にとって扱いやすいと感じるものを選ぶとよいでしょう。

また、リーディングの目的も重要です。
例えば、個人的な成長や精神的な探求を目的とする場合は、トートタロットのように複雑な象徴を持つデッキが適しているかもしれません。

一方で、日常的な問題に対する洞察やアドバイスを求めるのであれば、ウェイト版のように具体的で分かりやすい絵柄が描かれているデッキが適しています。
目的に応じて、デッキの象徴性や絵柄のスタイルを選びましょう。

最後に、実際に手に取ってみることも大切です。
オンラインでデッキを選ぶ際も、レビューや画像を確認し、可能であれば実際に店舗でデッキを手に取り、カードの質感やエネルギーを感じてみてください。

タロットカードは日常的に使うツールであるため、自分が心地よく感じるものを選ぶことが重要です。

以上のポイントを踏まえて、自分に最も適したタロットデッキを選び、タロットリーディングの世界を楽しんでください。

まとめ

タロットカードは、大アルカナと小アルカナの78枚で構成され、それぞれが人生の大きなテーマや日常的な出来事を象徴しています。
タロットデッキにはマルセイユ版やウェイト版、オラクルカードなど多くの種類があり、目的に応じて選ぶことが重要です。

また、タロットは占いだけでなく、自己理解や精神的な成長をサポートするツールとしても利用されています。
自分に合ったデッキを選び、タロットの深い世界を楽しんでください。